h a n a ~穀菜料理教室~
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♪ マクロビオティック薬膳研究会(季節の養生③)
10月から通っている薬膳研究会の、

季節の養生コースの3回目に行ってきました。

今回で6回中の3回目の終了。

早いものです。


今回のテーマは・・・

<冬の養生薬膳=腎の養生と乾燥対策&利尿・通便>

◆冬=陰気の強く寒いので、気血の循環を良くする温性辛味の食材を選ぶ。

◆温性がすぎると「乾燥」するので、「潤い」食材も意識する。

◆腎の養生食材をいただく。


♪ マクロビオティック薬膳研究会(季節の養生③)_e0188266_12505192.jpg【黒米・黒ゴマ・松の実ご飯】
分搗き米+黒米に補腎作用のある黒ゴマ、
潤い効果の高い松の実を加えたご飯。
少しの梅酢を加えるのがポイントです。


♪ マクロビオティック薬膳研究会(季節の養生③)_e0188266_12571936.jpg【粟・エビ・ニラの蓮根ステーキ】
めちゃ美味でした!
補腎の粟・エビ・ニラを、
冬の養生に欠かせない蓮根にくっつけて焼いたもの。

温性のエビ・ニラ+辛味のニラ・酒を一緒に摂る事で、
とても気血の循環がよくなります。


♪ マクロビオティック薬膳研究会(季節の養生③)_e0188266_13131722.jpg【ヒジキ蓮根】
マクロビで定番の冬の養生食。
今まで食べたヒジキ蓮根とは全く違う美味しさ。

ヒジキを美味しく仕上るには、
戻す水から、炊いた鍋の蓋についた水までを、
しっかりとコントロールする必要があるようです。
改めて陰陽の深さを認識しました。


♪ マクロビオティック薬膳研究会(季節の養生③)_e0188266_13145585.jpg【水菜・白きくらげ・菊花のリンゴ和え】
潤いたい方の必須メニュー♪

美肌効果の白きくらげ、
潤いを与えてくれる湯葉・リンゴ・菊花
を使って甘酸っぱいサラダ。
絶妙な甘味+酸味でした。

寝不足・空セキ・濃縮尿(黄色い尿)
の方にもお勧めメニュー。


♪ マクロビオティック薬膳研究会(季節の養生③)_e0188266_13284216.jpg【ゴボウ・さつま芋・粟のほっこり味噌汁】
名前の通り、ほっこりするお味噌汁。
ゴボウ・さつま芋・玉ねぎ・薄揚げ・粟と
何とも具沢山でした。

生姜も具と一緒に煮込む事で、
発汗よりも温めの性質に変化するようです。


料理の写真を見て頂くと、おわかりの通り、


今回のメニューは黒い色が多いでしょ?

補腎作用のある食材が多かったんです。

水を主る腎。水を持っているので、冬の冷気で冷えやすい。

そして、冬に強くなる陰の気は下降のエネルギー。

体の中でも同じように、腎に向って降りてくるものが増える。

なので、冬は腎をしっかり補う料理を摂取するのが大切。


お料理前の講義。

先生が「やっと薬膳らしくなってきた。」というように、

『四気』と『五味』についての講義がありました。


◆『四気』とは・・・食材が、体を冷やすか温めるかで分類する。

 ・「涼性」と「寒性」は体を冷やす性質。
  寒性は涼性より冷やす作用が強い。

 ・「温性」と「熱性」は体を温める性質。
  熱性は温性より温める作用が強い。

◆『五味』とは・・・食べ物本来が持っている味を性質に分類する。

 ・酸味・・・収斂(しゅうれん)作用。引き締める作用。
 ・苦味・・・余分な水分を乾かす。解毒作用。
 ・甘味・・・胃腸の働きを調和。痛みを緩和。
 ・辛味・・・気血の巡りをよくする。発汗を促す。
 ・鹹味・・・硬いものを和らげ、散らす作用。


他にも、季節にあった調理法など、盛りだくさんな内容でした。

やはり、一人一人の体質によって向き不向き、適量などがあるという事。

大切な事ですね。


今年は薬膳研究会でも、良き出会いに恵まれました。

ありがとうございます。

学んでいく上で、とても有り難い出会い。

次回は来年になりますが、

又楽しい時間を共有できたら嬉しく思います。


先生をはじめ、皆さん。

良いお年をお迎えください。




by hana
by kaimerk | 2010-12-08 19:36 | 薬膳研究会