10月から通っている薬膳研究会の、
季節の養生コースの3回目に行ってきました。
今回で6回中の3回目の終了。
早いものです。
今回のテーマは・・・
<冬の養生薬膳=腎の養生と乾燥対策&利尿・通便>
◆冬=陰気の強く寒いので、気血の循環を良くする
温性+
辛味の食材を選ぶ。
◆温性がすぎると「乾燥」するので、「潤い」食材も意識する。
◆腎の養生食材をいただく。
【黒米・黒ゴマ・松の実ご飯】
分搗き米+黒米に補腎作用のある黒ゴマ、
潤い効果の高い松の実を加えたご飯。
少しの梅酢を加えるのがポイントです。
【粟・エビ・ニラの蓮根ステーキ】
めちゃ美味でした!
補腎の粟・エビ・ニラを、
冬の養生に欠かせない蓮根にくっつけて焼いたもの。
温性のエビ・ニラ+辛味のニラ・酒を一緒に摂る事で、
とても気血の循環がよくなります。
【ヒジキ蓮根】
マクロビで定番の冬の養生食。
今まで食べたヒジキ蓮根とは全く違う美味しさ。
ヒジキを美味しく仕上るには、
戻す水から、炊いた鍋の蓋についた水までを、
しっかりとコントロールする必要があるようです。
改めて陰陽の深さを認識しました。
【水菜・白きくらげ・菊花のリンゴ和え】
潤いたい方の必須メニュー♪
美肌効果の白きくらげ、
潤いを与えてくれる湯葉・リンゴ・菊花
を使って甘酸っぱいサラダ。
絶妙な甘味+酸味でした。
寝不足・空セキ・濃縮尿(黄色い尿)
の方にもお勧めメニュー。
【ゴボウ・さつま芋・粟のほっこり味噌汁】
名前の通り、ほっこりするお味噌汁。
ゴボウ・さつま芋・玉ねぎ・薄揚げ・粟と
何とも具沢山でした。
生姜も具と一緒に煮込む事で、
発汗よりも温めの性質に変化するようです。
料理の写真を見て頂くと、おわかりの通り、
今回のメニューは黒い色が多いでしょ?
補腎作用のある食材が多かったんです。
水を主る腎。水を持っているので、冬の冷気で冷えやすい。
そして、冬に強くなる陰の気は下降のエネルギー。
体の中でも同じように、腎に向って降りてくるものが増える。
なので、冬は腎をしっかり補う料理を摂取するのが大切。
お料理前の講義。
先生が「やっと薬膳らしくなってきた。」というように、
『四気』と『五味』についての講義がありました。
◆『四気』とは・・・食材が、体を冷やすか温めるかで分類する。
・「涼性」と「寒性」は体を冷やす性質。
寒性は涼性より冷やす作用が強い。
・「温性」と「熱性」は体を温める性質。
熱性は温性より温める作用が強い。
◆『五味』とは・・・食べ物本来が持っている味を性質に分類する。
・酸味・・・収斂(しゅうれん)作用。引き締める作用。
・苦味・・・余分な水分を乾かす。解毒作用。
・甘味・・・胃腸の働きを調和。痛みを緩和。
・辛味・・・気血の巡りをよくする。発汗を促す。
・鹹味・・・硬いものを和らげ、散らす作用。
他にも、季節にあった調理法など、盛りだくさんな内容でした。
やはり、一人一人の体質によって向き不向き、適量などがあるという事。
大切な事ですね。
今年は薬膳研究会でも、良き出会いに恵まれました。
ありがとうございます。
学んでいく上で、とても有り難い出会い。
次回は来年になりますが、
又楽しい時間を共有できたら嬉しく思います。
先生をはじめ、皆さん。
良いお年をお迎えください。
by hana