昨夜記事にした、マクロビオテイック薬膳研究会の五臓の養生コースの続き・・・
『腎』について追記したいと思います。
東洋医学・マクロビオテイックなどの基本になる「陰陽五行」。
その中で出てくる五臓が「肝・心・脾・肺・腎」という、いわゆる五臓六腑の五臓。
どの臓器も大切です。
ただ、ここ数年、勉強すればするほど『腎』の大切さを感じます。
昨日も、更にその気持ちが強くなるお話が聞けたので、記事にしたいと思います。
~ 腎の働き ~
【1】精を蔵す。(精を貯めておく)
「精」とは人体を構成し、人体の機能を支える基本物質。
「精」が無いと、生きていけない。
「精」を蔵す事=成長・発育する事
「精」が減る事=老化
精 = 先天の精(腎)+後天の精(脾+肺)
生まれる前に、先祖から頂いた精(先天の精)は腎に蓄えられています。
生まれてから(実際はお母さんのお腹の中いる時から)、
食べたり・呼吸して作られた精(後天の精)が余れば、腎に補充されます。
で、次世代へ受け継がれる「精」となります。
後天の精=脾・肺で作られた「精」を補充する時間が、
夜の10時~夜中の2時。
この時間に眠っている事で、しっかりと「精」を補充してくれます。
就寝時間が遅い方は、「精」が補充されないので、生命力が衰えてしまうそうです。
確かに、睡眠不足だと目にクマができたりするのは「腎」の信号ですよね。
そして、もう一つ。
腎中の精 = 腎陰 + 腎陽
と働きが分かれます。
腎陰の働き:記憶力・聴力・老化 ⇒ 減ると老化現象が起こります。
腎陽の働き:呼吸の安定・水の代謝・尿や便の排泄 ⇒ 減るとむくみや尿もれなどを起こします。
この「腎陰」と「腎陽」の理解がとても大切なんです。
まさに陰陽の原点のような感じがします。
【2】水を主る。
体の中の水液の蓄え・分布・排泄を調整する作用を腎が行っています。
ここでも、腎陰・腎陽のバランスがとれていれば、体内に綺麗な水が流れ、
汚れた水は排出されます。
【3】納気を主る。
「納気」とは、呼吸をする時の吸気(吸う時の力)を腎が受け取る事。
呼吸は肺だけの力ではなく、腎も関わっている。
といった大きな働きを、復習も兼ねてまとめてみました。
やはり、目にみえない事なので、
お伝えし辛いですが・・・
無意識に働いてくれている体に、又深く感謝した一日でした。
ありがとう♪
by hana